平成15年10月20日
サシバの渡り
〜沖縄も秋風の季節〜
サシバは鷹の仲間の鳥。夏は本州で過ごし、9月下旬〜10月頃、太平洋沿岸から沖縄を通り、南の島へ渡る。
県と宮古野鳥の会では、毎年この時期(寒露〜)、沖縄の宮古島、伊良部島でサシバの観測をしている。
今年は例年にない遅さだったが、16日(木)に3,000羽を越し、ようやくピークの気配。
この16日は、九州の南にあった低気圧や前線がようやく消滅し、渡りのルートの天気が回復、
加えて沖縄には大陸からの北風も吹き、これに乗って一気にやってきたと考えられる。
この時期の沖縄の北風を、”新北風(ミーニシ)”と呼ぶ。本州の木枯らし1号のようなものだが、
沖縄にとっては秋を運んでくる風。この風に乗ってくるサシバも、秋の訪れを告げる鳥、ということになる。
沖縄では、まだ半袖姿が目立つものの、ようやく朝晩は風が涼しく感じられるようになってきた、とのこと。